アプローチ
トライ&エラーに付き合うーお子さんが「力の欲求」が強い場合のアドバイス
価値を感じる工夫を
力の欲求が強い子のトライ&エラーに付き合う際は、次のことを意識しましょう。
- 目標は達成可能なレベルに調整する
- 失敗を重く捉えすぎないように、事前にシュミレーションする
- できているところは「〇〇できたね」と認める
- 「助かったよ」「すごいね」と声をかけ、貢献できていると実感させる
自分の力で成果や貢献感を噛みしめたいタイプです。努力や成果にこだわる姿勢を柔軟に受け入れ、自分の行いに価値を感じられるように関わっていきましょう。
こまめな達成感が必要

力の欲求が強い人は、失敗した時に落ち込みやすい傾向があります。そのため、お子さんが挑戦する時は、目標を小さくして、段階を踏みながら達成できるように工夫しましょう。
調整と気付きで子どもの伴走者になる
完璧を目指して目標を立てることは、けして悪いことではありません。しかし、目標が達成できなかった時に、そこに至るまでの努力を否定したり、失敗を受け入れられなかったりする可能性があります。お子さんによっては、挫折感から失敗しそうなチャレンジを避けるようになるかもしれません。
こうした状況を防ぐために、目標を調整し、できているところを気付かせる関わりが大切です。次の例を参考に、お子さんの挑戦に伴走するイメージで、サポートしていきましょう。
次のテストで100点を取りたいと言われた時
お子さんの意気込みを認める。一方で「もし100点じゃない時はどうする?」などと声をかけ、お子さんにとって想定外の状況が起きた時のシミュレーションを促す
テストが終わり、80点で落ち込んでいる時
お子さんの挑戦を認める。また「80点分はできたってことだよね」「それだけ勉強したってことだね」と伝え、できていることを気付かせる
このように、高すぎる目標を設定した時は失敗を視野に入れたシュミレーションを通して、今のお子さんに見合った目標が立てられるようにサポートします。また、お子さんが目標を達成できなかった時は「できていること」を気付かせる関わりを意識しましょう。「調整」と「気付き」の関わりで、落ち込んでも前に進めるように、サポートしていきます。