アプローチ
手伝わないという選択ーお子さんが「力の欲求」が強い場合のアドバイス

力の欲求が強い人は「欲しいものを努力してでも手に入れたい」「人から認められたい」と考え、行動を起こします。また、挑戦自体に価値を感じ、人を助けて喜ばれることがモチベーションになります。
これらの傾向を踏まえて、お子さんが新たなチャレンジに取り組む時は、次のように接しましょう。
- 達成したい目標を設定する
- 小さな目標を積み重ねて達成感を味わう
- 「どうなったら嬉しい?」「こうしようと思うんだね」など肯定的に関わる
達成したい目標を設定し、そのためにできること(小さな目標)が明確になると、お子さんがチャレンジしやすくなります。目標を意識した関わりで、お子さんを応援していきましょう。
子どもに伝える時のポイント

Point:落ち込んだ時の関わり方が大切
目標が達成できず、落ち込んでいるお子さんを見ると「元気を出してほしい」「なんとか助けになれないだろうか」と思うこともあるでしょう。
しかし、問題を解決するために保護者の方が先回りしてしまうと、お子さんが成長しにくくなってしまいます。
お子さんの成長をサポートしつつ、困った時は「〇〇してほしい」といえるように、次の3Stepを意識しましょう。
お子さんが目標を達成できなかったときの3つのステップ
Step1:「よかったところ」を尋ねる
お子さんに自分のよかったところを尋ねて、力の欲求が満たせるように関わります。この時、保護者の方から見てよかったと感じたところを伝えるのも効果的です。
結果に注目するのではなく、「よかったところ」「少しでもできたと思うところ」に目を向けられるようにしましょう。
Step2:改善点があるか聞く
改善したほうがよいところはあるか、お子さん自身に聞いてみましょう。気持ちを言語化するきっかけができ、問題点を明らかにできます。
お子さんが話す時は、「もっと〇〇したらよかったんじゃない?」と言うのは控えましょう。改善を提案するのではなく、お子さんの話を聞くことが大切です。
Step3:サポートが必要か、確認する
改善点に取り組む上で、保護者の方のサポートが必要か、必要な場合は何をどこまで手伝ってほしいか確認しましょう。
「必要ない」と言われた場合は「なにか手伝うことができたら言ってね」と声をかけておくと、お子さんが困った時にお願いしやすくなります。お子さんがSOSを出しやすい環境を整えるために、意識的な声かけを心がけましょう。
こうした関わりにより、よいところに着目する習慣をつけていきましょう。