トリセツ

コラム:「上質世界」は具体的である

「上質世界」は具体的だから行動しやすい

トリセツのもととなる「上質世界」は、具体的であればあるほど、欲求を満たしやすいといわれています。

たとえば、上質世界にあげた「好きな食べ物」がA店のハンバーグだったとします。
この場合、A店のハンバーグを食べると欲求が満たせるとわかっているため、欲求を満たそうと思った時にすぐ行動できます。

また、上質世界の「これからやってみたいこと」が旅行の場合、旅行に行くと書くよりも「東京で〇〇の観光に行く」と設定したほうがはるかに実現しやすくなります。

このように、上質世界には「具体的だから行動しやすい」といった性質があります。心から好きなものや、やってみたいことが見つかったら、SDKidsのトリセツを使い、自分なりの上質世界を描いてみましょう。

具体的だからこそ、手に入らないと満たせない


上質世界には、上質世界に描いたもの以外では欲求を完全に満たせないという性質もあります。

たとえば、A店のハンバーグが好きだからといって、B店のハンバーグも好きだとは限りません。「同じハンバーグだから」という理由でB店のハンバーグを出されると、不満がつのり、人によっては怒り出すかもしれません。また、旅行に行きたいという願いはどこに行っても叶えられる訳ではありません。行きたいと思った場所に行くことが大切なのは、言うまでもないでしょう。

このように、上質世界に描いたものと一致しないモノやコトでは、十分に欲求を満たせません。欲求を満たすためには、上質世界としっかり一致している必要があることを覚えておきましょう。

なお、子どもは自分の好きなモノを言葉で伝えられなかったり、そもそも明確になっていなかったりすることがあります。「うまく言えないけど、なんか違う」という思いから、わがままにみえる態度をとってしまうこともあるでしょう。

親としては「せっかくしてあげたのに!」と言いたくなる場面もあるかと思います。しかし、お子さんはうまく説明できないだけで、自分なりの上質世界を描いているのです。

ただのわがままに見える行動も「上質世界と違うからかも」と思うと、どうしたらいいか聞いたり、歩み寄ったりすることができます。お子さんがどうしたいのかわからないと困った時こそ、上質世界をもとにしたトリセツを活用してみてください。


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