関係

コラム:「子どもを見守る」ことについて

子育てで悩んでアドバイスを求めたのに、「見守りましょう」と言われて、モヤモヤした経験はありませんか?

一般的に「見守る=なにもしない」といったイメージが強く、親としては「見守るしかできないなんて…」とがっかりすることもあるでしょう。

しかし、実は見守る=なにもしないわけではありません。見守ることには、次の行為が含まれています。


  • その人に意識を向ける
  • 注意深く様子を見る
  • 積極的な行動を控えるよう意識する
  • 子どもを気にかけつつ、待つ

一見消極的にみえる「見守る」という行為には、実は目には見えない働きかけが含まれています。積極的に動かなくても、見守ることで子どもを助けたり、励ましたり、安心させたりできるのです。

まずは子どもが「見守ってくれている」と実感できるように、次のような行動を心がけましょう。


  • 子どもから姿が見える位置で見る
  • 子どもとアイコンタクトをとる
  • 子どもが振り向いたらニコッと微笑む

言葉に頼らないコミュニケーション(非言語的コミュニケーション)を続けることで、子どものチャレンジを後押しできます。

子どもが自ら成長していけるように、見守ることを意識していきましょう。

見守ることが大変と感じたら


子どもの困りごとに目がいくと「どうにかしてあげたい」と思い、つい動きたくなることも。しかし、保護者の方が積極的に動くことだけが、問題を解決する方法ではありません。見守ることが、必要な時もあるのです。

見守ることしかできず、歯がゆく感じたら「もし自分が子どもの立場だったら…」と考えてみましょう。今よりも冷静で、客観的な視点が持てます。また、見守ることでイライラしてきたら、子どもではなく自分の欲求を満たすためになにをしようか、考えてみるのも一つです。子どもにイライラをぶつける心配がなく、落ち着いて待てるようになります。また、焦りや不安から、イライラして子どもにあたってしまった時は、素直に謝りましょう。保護者の方が失敗した後にどうするか見せることも、子どもの学びにつながります。

見守りは、愛情表現の一つです。保護者の方が穏やかに見守ってくれると、子どもは安心して頑張れます。親子で心地よい関係を築くために、ぜひ「見守ること」を意識してみてくださいね。

PickUp