解説・説明 (大人)

自由の欲求が強い人

  • 大人
  • 強い欲求

自由や自己選択を願う欲求

自由の欲求とは「自由でいたい」「強制されたくない」と願う欲求です。行動だけではなく、内面的な自由も含まれます。規則やマニュアルに従うよりも、自ら考える・決める・実行することで欲求が満たされます。

自由の欲求が強い人は「自由・自分で選びたいタイプ」

考え方や行動の傾向


自分らしくありたいと望み、変化を求めながら行動するタイプです。時間や規則に縛られない生き方を好みます。人の意見に流されることは少ない傾向です。新たな発見やアイディアを柔軟に出すことができるでしょう。


大切にしていること


  • 自分らしさ
  • 個性
  • 自己選択
  • 強い意志
  • 独立心

ポイント

自由の欲求が強い人が欲求を満たすためには、意志や個性を尊重してもらえる場をもつ必要があります。また、自分で選ぶ自由が確保されていることも大切です。

また、自分にとってのこだわりを大切にしつつ、周囲との調和がとれる状態を目指しましょう。自分でコントロールできる範囲と、コントロールできない範囲を明確にすることが、欲求を満たすための第一歩といえます。

自由の欲求が強い人のための9か条


Myself(自分について)



ジブン時間で、生活を整える


目の前のやることに追われて、自分のやりたいことが選択できないことも。そんな時はジブン時間を確保し、選択の機会や発散できる時間を増やしていきましょう。

  • 好きなハンカチ、小物を選ぶ
  • 散歩する
  • 寝る前にヨガをする


自分らしく選択できると、欲求も満たされます。心身の安定につながりやすくなるでしょう。


自分だけの「こだわり」がエネルギー


自由の欲求は、自分のやり方で実行することで満たせるもの。非効率的な過程や没入感にこだわるほど、特別な行為に感じられます。


例)

  • 創作料理をする
  • DIYを楽しむ
  • 自分に似合うファッションを追求する


たとえ他人に理解されない行動であっても、自分のこだわりを満たすことに価値があります。親子で自分のこだわりを大切にし、お互いに尊重しあえるとよいでしょう。


「こんな時どうする?」を考えよう


マイペースで自由な選択が、時に周りを戸惑わせてしまうかもしれません。
そんな時は「自分に調整できる行動はないか」を考えてみましょう。

たとえば、服選びにこだわりがあり、毎朝遅刻しそうな人の場合、早起きや集合時間の調整などにより人とうまく付き合っていけます。周りから指摘を受けてから行動を調整すると、自由の欲求を満たしにくくなるため、自分で調整できる行動は何か、自ら考えて行動にうつしましょう。

人との調和を図りつつ、自由の欲求を満たせれば、心のバランスが保ちやすくなります。


「しない選択」を選択肢に入れる


やるべきことに追われて、自分の選択肢を狭めてはいませんか?
自由の欲求が強い人は「頭の中に選択肢がある(内面的自由)」ことや、「自分で選ぶ」ことで、欲求を満たせます。

選択の余地がない状況に気付いたら、取り組み方を変えたり、周囲にサポートを依頼したりして、自由を確保していきましょう。

例:洗濯物をたたむのが大変な場合)

  • 服はたたまずハンガーにかける
  • 洗濯物は各自でたたむ
  • 必要な衣類は自分で用意してもらう


ときには、お子さんに「ちょっと手伝って」と声をかけるのもよいでしょう。何かをする選択だけでなく、「しない選択」もあると考え、環境を整えていきましょう。


変化を実感する


暮らしのなかで、ふと「自分は成長しているのか」「変化しているのか」と疑問を感じることもあるでしょう。そんな時は、過去の日記や写真を見返して、客観的に自分の変化を実感するのがおすすめです。

自分自身だけでなく、お子さんや家族、季節などの変化を感じ取るのもおすすめです。


Relationship(親子・人間関係について)



自分のこだわりを伝える


周囲と折り合いをつけることは、円滑な人間関係をつくるために必要です。

しかし、「こうしたい」「これがいい」など、自分が大切に思っていることを説明することも忘れてはなりません

こだわりや大切なことは人それぞれ違います。だからこそ、相手にきちんと伝えてみましょう。

例)

  • コーヒーはインスタントではなく、豆から挽きたい
  • 洗顔は泡をもこもこにしてやりたい


やらなくてもいいことや、人によっては無駄だと思えることでも、自分がやりたいことならこだわる価値があります。自分なりのこだわりを大切にして、欲求を満たしていきましょう。


ふと感じたことが、新たな切り口に


変化を好み、新たな発見やアイディアが出やすい傾向がみられます。
話し合いや会議で行き詰ったら、素直に発言し、思いついたアイデアを口にしてみましょう。そのひと言から、行き詰まった状況を打破する「アイデア」が生まれるかもしれません。

「みんなも同じようなことを考えているに違いない」と決めつけず、頭の中の選択肢をフルに生かしていきましょう。


自由を活かせる環境選びを


アイデアを考えるスキルはピカイチです。こうしたスキルを活かすために「活躍できる環境選び」を意識しましょう。

就職や転職など、所属先をきめる時は自分の考えや気持ちを安心して発言できる雰囲気があるかで選ぶのがおすすめです。心理的安全が確保されていると、生産性が高まります。上司は新しい意見を受け入れてくれるか、否定せず聞いてくれるのかなどの観点から、判断していきましょう。

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