アプローチ

信じて任せる時の評価の仕方

お子さんを信じて任せる時、何を・どこまで任せていいかわからないこともあるでしょう。一般的には、年齢や発達を基準にしますが、よりお子さんに適切な目標を設定するのであれば「インフォーマルアセスメント」の活用がおすすめです。

インフォーマルアセスメントとは?


インフォーマルアセスメントとは、その子のスキルを観察・評価する際に用いる考え方です。一般的な年齢や発達などを基準に評価するのではなく、今のお子さんを観察した上で、できること・できないこと・できるために必要なサポートを洗いだしていきます。


例)小学校1年生の子がゆっくり朝ご飯を食べている場合



忙しい朝。登校時間が迫っているのに、いつまでものんびり朝ご飯を食べているわが子。こんな時、普段は次のような考えが思い浮かぶでしょう。


  • もう小学生なのに食べるのが遅い!
  • 時間を意識できないのかな
  • できないことに着目して、否定的な評価をしてしまいがち…

一方、インフォーマルアセスメントを活用すると、次のような見方ができます。



  • まだ時間を意識するのは難しいみたい。なので、食卓に時計を置いて意識できるか試してみよう
  • そもそもご飯の量が多いのかも。子どもに聞いて、量を調整してみよう

このように、インフォーマルアセスメント活用すると、お子さんのできること・できないことが明確になり、具体的な解決策が見い出せます。


例)帰宅後お子さんがダラダラしている場合



学校から帰ってきたのに、宿題もせずダラダラしているわが子。こんな時、普段は次のような考えが思い浮かぶはずです。


  • また宿題してない!!
  • プリントも出していない!もう、疲れる…
  • お子さんを責めるような評価をしてしまうことも…

一方、インフォーマルアセスメントを活用すると、次のような見方ができます。



  • 学校に行って疲れたのかも。少し様子を見てみようかな
  • 自主的に宿題に取り組むのは難しいのかも。でも必要なことはやってほしいから、子どもと話し合ってみよう

このように、インフォーマルアセスメント活用すると、お子さんの背景を考慮し、寄り添った解決策が見い出せます

インフォーマルアセスメントは、うまくいかない経験を次につなげるために有効です。また、失敗を否定的に考える機会が減り、親子で前向きに行動できる可能性があります。

失敗を失敗のまま終わらせないために、お子さんをしっかり観察し、お子さんのスキルに合わせて調整してみましょう。


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