アプローチ
先回りしないで待つーお子さんが「愛・所属の欲求」が強い場合のアドバイス
愛・所属の欲求が強い子を先回りしないで待つ際は、次のポイントを意識しましょう。
- 自立に向けて必要なことは、年齢や内容に合わせて見守る
- 子どもが一人でできることかを、よく見極める
- 子どもができそうなことは自分でしてもらう
愛・所属の欲求が強い人は、誰かと一緒に取り組むことを好みます。しかし、なんでも一緒に取り組むと、お子さんのスキルが育めません。
お子さんができることを増やすためには、「親子で一緒に楽しむ時間」と「子どもが1人で取り組む時間」を分けて考える必要があります。以下をもとに、関わり方を工夫していきましょう。
親子で一緒に楽しむ時間
料理や洗濯などの家事、スポーツ、おしゃべり、おでかけなど、親子で一緒にできることを行う
自分で取り組む時間
身の周りの整理整頓、学校の準備、宿題、勉強、友達との関係づくりなど、年齢に応じて身につけておきたいことに取り組む
かわいいお子さんに頼まれたら、なんでもしてあげたいと思う時もあるでしょう。しかし、成長のために必要と考え、しっかり線引きして本人に任せることも、子育てには必要です。
お子さんの欲求を満たしつつ、スキルを育むのであれば、一緒に家事に取り組むのもよいでしょう。また、お子さんのモチベーションを高める方法として、喜んでくれる対象を具体的に想像させるのも効果的です。
たとえば、歯みがきを頑張ってほしいと思った時は「歯みがき頑張ったら、歯医者さんも喜んでくれるよ!」「次会った時に褒められるかも!」と伝えると、モチベーションが保ちやすくなります。
場面に合わせた接し方を心がけ、お子さんの成長をサポートしていきましょう。