アプローチ
指示しないで気づかせる
気付く機会をつくる
欲求を満たすためには、指示しないで気付く体験が重要です。お子さん自ら体感して、工夫したり、考えたりする過程が、欲求を満たすために必要なのです。
そのため、保護者の方は「〇〇しなさい」と指示するのではなく、「どうしたら〇〇できるかな?」と関わることが大切です。お子さん自身が自分の欲求に気付き、行動できるように、関わり方を工夫していきましょう。
指示しないで気付かせる時に意識するポイント
指示しないで気付かせる時は、次のポイントを意識しましょう。
自己評価でよい点・改善点を気付かせる

「こうしなさい」「なんでもっと〇〇しないの?」などの指示的な声かけが続くと、創意工夫の機会が失われてしまいます。
お子さんが自ら気付き、工夫して行動するよう促すのであれば、指示する前に自己評価の機会をつくりましょう。自分の良い点・改善点がわかると、次はどう行動すべきかが見えてくるはずです。具体的な声かけは、次のとおりです。
- 「〇〇できていたよね」
- 「ここはよかったよね」
- 「もう一回挑戦するとしたらどこに気を付ける?」
- 「手伝ってほしいと思うことはある?」
- 「もし〇〇したらどうなっていたかな?」
このように、お子さんの発言を促すことで指示的な関わりを減らせます。お子さんが振り返るきっかけにもなるでしょう。
また、自己評価を通して自分の思考や行為がわかると、自分の欲求を自分で満たす意識が芽生えていくはずです。
お子さんの成長を後押しするために「最近〇〇できているよね」「〇〇するようになったよね」などの言葉をかけながら、前向きに関わっていきましょう。