基本的な
欲求は満たし続けるもの(basic needs drive)

欲求は満たし続けるもの〜内なる炎とは?
基本的欲求は一気に満たすのではなく、常に満たし続けるイメージをもちましょう。
焚き火をする時に、火が消えないように空気を送ったり、薪をくべたりするのと同じで、基本的欲求も小さくコツコツと満たす必要があるのです。こうしたイメージを持っておくと、内なるエネルギーを絶やさずに済みます。
やる気に満ちた状態を保つために、活動と休息のバランスを取りながら、気分よく過ごせる方法を試していきましょう。つかれた時は横になったり、コーヒーやお茶を飲んだり、音楽を聞いたりしながらリフレッシュしてみてくださいね。
欲求を満たすと、心が満ちる

欲求を満たすことは、自分の心を満たすことにつながります。「〇〇したい」「〇〇でありたい」など、内なる思いに耳を傾け、満たし続けることができれば、充実した日々を過ごせるでしょう。
しかし、仕事や育児で忙しいと、自分のことが後回しになり、うまく欲求を満たせない日もあるかと思います。気持ちに余裕がなく、自分のしたいことがわからなくなっている方もいるかもしれません。このような場合、欲求をうまく満たすために、環境を変えたり、周囲にサポートを依頼したりといった対応を検討してもよいでしょう。どうしても根本的に解決することが難しい場合は「いまあるもの」にフォーカスする方法で欲求を満たしていきましょう。
いまあるものにフォーカスする方法
いまあるものにフォーカス(注目)するためには「思考」と「行為(アクション)」を変えるとよいでしょう。具体的な方法をいくつかご紹介します。
いまあるものにフォーカスするための思考法
日常のなんでもない幸せを振り返る
・「今日も色々あったけど、なんとか1日を終えられた」と考えてみる
・「今日は久しぶりに〇〇できた」と振り返る
できたことに目を向ける
・「今日は夕食を作れた」「家族も喜んでくれた」など、できたことに目を向ける
・「残業は大変だったけど、その分週末はゆっくりできそう」と発想を変えてみる
写真や動画で思い出に浸る
・「うちの子こんなに小さかったんだ」と思い出してみる
・「この写真の〇〇(お子さんの名前)、いい顔だな」と振り返る
いまあるものにフォーカスするためのアクション
自分の気持ちを表に出す
・今日のできごとを家族や友人に話す
・自分の気持ちを一人言でもいいのでつぶやく
・紙やノートに書いて眺めてみる
自分の欲求をもとに行動する
・生存の欲求が強い場合
早めに寝る、ゆっくりお風呂に浸かる、好きなもの食べるなど、日々の生活を重視して行動する
・愛・所属の欲求が強い場合
友達に連絡する、家族に感謝や愛情を伝える、スキンシップを意識するなど、他者との関わりを重視して行動する
・力の欲求が強い場合
できたことを振り返る、人から褒められたことを思い出すなど、達成感が得られるように行動する
・自由の欲求が強い場合
いつもとは違う道を通る、休日の計画を立てる、やらないことを決めるなど、選択や決定の機会をつくる
・楽しみの欲求が強い場合
読書する、映画を観る、ゲームをするなど、楽しめることに取り組む
過去に楽しかったリフレッシュ方法を試す
・独身の頃にしていた娯楽に取り組む
・子どもが生まれる前に夫婦で出かけた場所に行ってみる
・ワクワクしたできごとを思い出し、できる範囲で取り組んでみる
こうした方法に取り組むと、なにげない幸せを噛みしめる時間が増えるはず。特別なことをしなくても、きっと得られるものがあるかと思います。
仕事や子育てで忙しいと、余裕がもてない日もありますが、そんな時こそ立ち止まる時間を作りましょう、なにげない日常に目を向けるために、1つでも構いませんので、あなたなりにトライしてみてくださいね。
アメリカでは、決まった時間に子どもを寝室に連れて行き、夫婦の時間や自分の時間を確保している家庭もあるそうです。
いつもまとまった時間をとることは難しいかもしれませんが、できる範囲であなた自身を満たしてあげてくださいね。