ダイバーシティ
家庭内の役割づくりで欲求を満たす

欲求を満たすための第一歩として「家庭内で役割をつくる」という方法があります。子どもができそうな家事をお手伝いしてもらい、「これはあなたの仕事」と認識してもらうのです。
たとえば、
- 電子レンジを使って料理を温める
- まぜる、切る、洗うなど料理の一工程を行う
- トースターでパンを焼く
- お米をとぐ
- ペットのお世話をする
普段、子どもが興味・関心を持っていることを「お手伝い」として任せると、楽しくスムーズに取り組めるでしょう。
また、子どもが取り組んだ後は「ありがとう」と伝えることが大切です。「ありがとう」といわれる経験や、感謝されて「嬉しい」と感じる経験から、欲求を満たすことができます。
日常のなかで、お子さんが欲求を満たせるように、積極的に役割づくりをしてみてください。
子どもがお手伝いに興味を示さなかったら?

「子どもがお手伝いに興味がなかったらどうするの?」「無理にでも、させた方がいいの?」と思う方もいるかもしれません。
お手伝いは、欲求を満たすためのファーストステップとして有効です。しかし、興味・関心がないお子さんに無理やり手伝ってもらうのは、なかなか大変でしょう。
こうした状況では、お手伝いのきっかけとしてごほうびを渡すのも、一つの手です。ごほうびがきっかけで始めたお手伝いであっても、くり返し行うことで、達成感を味わいながら家事スキルを身につけられます。
また「洗濯物を畳んでくれてありがとう!」「お皿を洗ってくれて助かったよ!」と感謝し合うことができれば、親子でお互いに欲求を満たせるでしょう。
お互いに無理なく、意欲的に取り組めるように、ぜひトライしてみてください。