関係

「それは誰の欲求か」を考える

いい親子関係を築くためには「それは誰の欲求か」と考えることが大切です。自分の欲求か、子どもの欲求かが曖昧になると、モヤモヤしてしまうかもしれません。

たとえば、お子さんが片付けない時や、忘れ物が多い時に、次のように思ったことはありませんか?


  • 「どうして、これが平気なの?」
  • 「平気な顔でびっくり」
  • 「私ならこうするのに」

このようにな考えは、自分の欲求とお子さんの欲求を重ねて考えている証拠といえます。つまり「誰の欲求かわからなくなっている状態」なのです。

お子さんの行動にモヤモヤ・イライラするのは、仕方がないこと。どうしようもない気持ちを感じた時は、一旦落ち着き、「この子と私の欲求は違う」「どんな違いがあるのだろう」と視点を変えてみましょう。

お子さんがどの欲求を満たすために行動しているのかがわかり、親としてどうアプローチするか、検討できます。

「それは誰の欲求なのか」の具体例


子どもは気にしておらず、 保護者の方だけが「困る」状況はよく訪れます。子どもが部屋を片付けず、保護者の方が「片づけなさい!」と叱る場面が、まさに当てはまるでしょう。

この時、片付けることで満たせるのは、誰の欲求でしょうか。もし、片付けることで満たせるのが「自分(保護者の方)の欲求」だとしたら…。お子さんが自主的に片付けるのは、難しいかもしれません。

お子さんに片付けてほしいのであれば、「片づけなさい!」と叱るのではなく、別の言い方を試しましょう。「リビングは家族みんなの場所だから、私はきれいに使いたい」「みんなで気持ちよく過ごせる家にしたいんだよね」などの声かけができると、保護者の方の考えが伝わるはずです。

片付けをしない状況が続くと、お子さんの将来が心配になるかもしれません。しかし、学校や公共の場で物を散らかしていなければ、大丈夫です。過度に心配せず「うちの子は自分で決めたらできるようになる」と信じて、見守りましょう。


親子でも、夫婦でも、兄弟でも、みんな欲求は違うんだ。

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