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コラム:なにもしない時間が必要な理由

子どもがダラダラしたり、ぼーっとしていたりすると、つい「宿題やったの?」「暇なら〇〇して!」と言いたくなるでしょう。
しかし、なにもせずぼーっとしている時間に脳を使っているとしたら、どうでしょうか?お子さんへの見方を、変えられるかもしれません。
ぼーっとしている時間に活性化する「デフォルト・モード・ネットワーク」
人の脳内には、なにもせずぼーっとしている時間だけ活性化する「デフォルト・モード・ネットワーク」という神経回路が存在します。この神経回路は、スポーツや勉強などの活動中には働かず、ぼーっとしている時だけ働く性質をもちます。デフォルト・モード・ネットワークが働くと、情報の整理や記憶、自己認識、創造性の向上などの効果が期待できるでしょう。
つまり、ぼーっとしてなにもしない時間が、知識の定着やひらめき、自己理解につながる可能性があるのです。はたから見ると、ただぼんやりしている状況でも、お子さんの脳は活動しています。
脳科学的にみても、ダラダラする行為は必要と考えられています。保護者の方も、時間が許す限り「なにもしない時間」を確保し、デフォルト・モード・ネットワークを活性化してみてはいかがでしょうか。